子どもが産まれたら育休を取る予定だけど、具体的にいつから休もうか悩んでいるんだよね。
男性の場合、悩むポイントですよね。
「出産直後」とか「退院時」だとか色々な意見があると思います。
仕事をしている男性が育休を取ろうとする場合、誰しも必ず一度は考えるところです。
(女性の場合は産前産後休暇があるのでちょっと別の話ですね)
自身もネットで検索してみたところ、人によって色々な意見があることがわかりました。
検索してみて色々な人の意見を読ませていただきました。
ですが個人的には他の人とは少し違った結論に至ったのでその内容をお話します。
また、以下のような人をイメージしてお話しします。
・少なくとも1ヶ月以上は育休を取りたいと思っている男性。
・同居しているのは妻や子ども。祖父母など頼れる人は別居している。
・過去数年、今の会社に所属していて有給休暇の日数に少し余裕がある。
【前提知識】育休を開始できる日と給付金の対象タイミング
本題に入る前に整理したいポイントです。
男性の場合、育児休業を開始できる日は「出産予定日」からです。
また、育児休業給付金も同様に「出産予定日」から支給の対象となります。
実際の出産日が遅れても当初の出産予定日が起算日というのは意外だなと思いました。
なるほど・・・
じゃあ、出産予定日よりも早く出産した場合はどうなるの?
こういった例は正直微妙なところですね・・・
ルールとしては繰り上げも可能です。
ただし、変更後の日付(今回だと出産日)の1周間前までに申請しなきゃいけないので現実的ではありません。
事前に出産予定日が前倒しになるような場合だったら繰り上げできそうですね。(計画分娩の人とかでしょうか)
【結論】有給を使って出産予定日の前から育休を取る
さて本題です!
自身の体験からも一番オススメしたいのは以下の流れです。
あまり聞いたことない例だけど、何がいいの!?
【有給を使うメリット①】出産する妻の不安を和らげる
これが一番大きいです。
出産前に有給を取っても
「子どもが産まれるまでヒマじゃん!」
なんて意見も聞こえてきそうですが、いつ産まれるかわからない状況って精神的にも不安ですよね。
たとえば・・・
「夫が仕事中に陣痛がきたら・・・」
「陣痛がきてもスムーズに病院いけるかな・・・」
「一人のときに破水したら・・・」
確かに・・・
初産なら特に不安も大きいだろうね!
そんな状態のなか、いつでも旦那さんがそばに居るのなら精神的にも相当ラクではないでしょうか?
ちなみに、自身は出産予定日の約2週間前から休みましたね。
2歳になる上の子が居たので、入院前から退院する前までその子の相手をずっとしていました。笑
【有給を使うメリット②】入退院の準備を夫婦でできる
メリットは奥さんの精神的な問題に限ったことだけではありません。
以下のような準備も夫婦でできます。
・入院や産後に必要なモノを買い出し(まだ買ってないものがあれば)
・入院に関するための準備(書類や衣類など)
・退院直後に必要なものの準備(オムツやミルクなど)
・お風呂の入れ方やオムツの替え方を勉強
もっと早く準備するべきという意見もありそうですけどね。
ここで重要なのは「夫婦で情報を共有できる」という点です。
例えば、旦那さんが出産時まで仕事をしていた場合。
きっと奥さんが主体となって入退院の準備をする可能性が高いです。
そして、奥さんが主に準備してくれたおかげで・・・
旦那さんは何がどこにあるか把握できていない!
そうならないよう、入院前に「夫婦そろって準備をする」ということはメリットの一つと言えますね。
奥さんとお子さんが退院したあと、ただですらバタバタするのに・・・
せっかく育休を取ったのに奥さんしか知らないようなことが多いと困りますよね。
不慣れな育児でただですらイライラしがち。
さらに、旦那さんが足を引っ張ることが起因して夫婦喧嘩にでも発展したら・・・
あまり想像したくない・・・!
育休を取ることがゴールではありませんからね。
「奥さんのサポート」くらいの感覚だと間違いなくトラブルになります。笑
入院前に有給を使わなきゃ一緒に準備できないかと言えば、決してそうではありません。
ですが、その有給期間を色々な準備に当てれば旦那さんの主体性が上がる可能性は十分に秘めていると自身は考えております。
出産してからが育児の本番ですからね!
【有給を使うメリット③】育休中でも有給は発生する
えっと・・・
つまりどういうこと?
育休中でも出勤扱いになるということです。
例えば以下のような人がいたとしましょう。
・育休を半年取得予定
・勤続年数は5年
・1月に育休開始して7月に復職
・有給の付与月は6月
・20日間分の有給が残っている
この人の場合、育休中の6月に18日間の有給が付与されます。
そして前々回(2年前)に付与された有給は消滅します。
20日間残っているので6日分ほどは6月までに使わないと無駄になります。
なので・・・
有給を全然使っていない人は育休前に使っちゃった方がいい!
これが自身の結論です。
普段から育休を使わない人は是非検討してみてください。
【重要】家計が心配なら月末まで有給消化もあり
つまり、どういうことよ?(2回目)
まず、下記のような場合を想定します。
・出産予定日は17日
・実際の出産日は同月の20日
この場合、先ほどの説明のとおり17日から育休を開始できます。
そして以下のような流れがオススメとお話ししました。
・10日くらいから有給消化(予定日の1週間くらい前)
・17日から育休開始
そうだね。
出産予定日から育休開始できるって言ってたもんね。
ですが「月末まで有給消化」するのもありと考えております。
(細かく言うと月末日の前日まで)
こう考える大きな理由は「経済面」です。
上記のように17日から育休を開始すると会社の給与は16日までの分しか支払われません。
(月末締め、翌月払いとして)
一方、育休でもらえる育児休業給付金の支給日は数カ月後です。
つまり・・・
早めに育休を取ることは直近の生活費が苦しくなるということです。
なので、有給が余っているなら以下がオススメです!
こうすることで、なるべく直近の家計に負担を掛けずに育休に入ることができます。
また、次項で説明しますが翌月から育休開始にするのではなく月末にするのはその月の「社会保険料」を支払わなくてすむからです。
仮に有給を使い切ったとしても、次回の有給支給月まで育休を取っているなら不安は少ないね!
自身が育休を取った際は、このことを考えずに出産予定日から育休を開始してしまいました。(有給も結構余っていたのに)
結果、育休開始当初の金銭面は苦しかったですね・・・
もちろん、金銭面でしっかり余裕がある人は「出産予定日」から育休開始でまったく問題ありません。
有給使うのが勿体ないという意見もあるでしょうからね。
金銭面に不安がある人は是非知っておいてほしい内容です!
【意見】なるべくギリギリまで仕事していた方がいいのでは?
早めに休みを取るメリットはある程度理解できたよ。
それでもギリギリまで仕事した方がいいいという意見もありそうだよね。
そうですね。
それぞれの家庭の事情もありますからね・・・
特に「そもそも有給が残っていない」なんて場合だと厳しいところでしょうね。
純粋な欠勤扱いで1週間とか休んでしまうと手取りも減っちゃいますので。
貯蓄に余裕があるかなど、夫婦で話し合って決められた方がよいでしょう。
そういう意味でも強要できないテーマですが、以下の考えはどうでしょう?
・長期で休んでしまうから少しでも迷惑を掛けない為にもギリギリまで働こう。
・出産予定日あたり、ちょうど仕事が忙しい時期だからギリギリまでやろう。
確かに、、よくありそうな意見だね。
ですがこの意見、対処の方法もあると思っております。
と言いますのも・・・
数ヶ月前から休みたい日を報告しているなら問題ない。
と考えているからです。
そもそも出産予定日ってだいぶ前からわかるんですよね。
妊娠がわかって病院で初診したタイミングとか、割と早い段階で判明します。
なので仮に、安定期(妊娠4〜5ヶ月)あたりで会社に育休の話をしたとします。
その時点で予定日は決まっているはずなので、その時に「予定日よりも少し前から休みたい」と伝えれば何も問題ないと考えています。
忙しい時期だとか事情はあるにせよ、数ヶ月も前から伝えているのであれば、会社の方でどうにかしてもらうというスタンスでもいいってのが本音です!
【補足】出産日から育休を取るのをオススメしない2つの理由
先ほどのテーマに通ずる内容です。
個人的には2つの反対意見があります。
一緒に働いている仲間に迷惑をかける可能性がある
なるべく迷惑を掛けないようにギリギリまで働いているのにナゼ!?
はっきり言ってしまうと・・・
いつから休むか分からないと仕事しにくいです。
これは会社の仲間目線でもあるし、育休を取る本人の目線からも言えることと思っております。
基本的にお子さんがいつ産まれるかわかりません。
(計画分娩とかではない限り)
つまり、いつから休めるかわからない状況で常に以下を意識する必要があります。
・自身の仕事が中途半端にならず、終わらせられるのか?
・きちんと引き継ぎができる時間があるのか?
うーん・・・
いきなりは難しい気がするね。
業種にもよるかとは思いますけどね。
事前に休む日を決めている方が精神的にも良いかなと!
もちろん、出産予定日よりも早く産まれて急に育休に入る場合もあるかと思います。
そういった場合は仕方ありませんけどね。
事前に休む日を決めて、そこをゴールにするほうが計画的に仕事を進められるはずです。
社会保険料を多く支払う可能性がある
これは聞き捨てならないね!
本件は「出産予定日」と「出産日」が月をまたいだ場合に起こり得ます。
つまり、どういうことかというと・・・
・出産予定日は「8月」
・実際の出産日は「9月」
・育休は出産日の「9月」から開始
このような場合の人ですね。
そして、育休開始した月から社会保険料は免除されます。
つまり上記の人の場合ですと・・・
8月から育休に入れば8月分の社会保険料は免除されるはずでした。
月末の8月31日から育休を取ったとしても免除されます。
これは結構もったいないかも!
もっと言えば8月が賞与の支給月だった場合はさらに大きな金額となります。
そうなると十万円単位で変わってくるかも知れません・・・
まあ、賞与の場合は30日以上連続して育休を取る必要があるんですけどね。
他にも同月に14日以上育休を取れば「月末日」に育休取っていなくても社会保険料は免除される。
そんな細かいルールもありますので詳しく知りたい方は以下を参照ください。
出産予定日が月末に近い人は、予定日の月に育休を取ることを強くオススメします!
おわりに
実体験を交えて色々とお話ししました。
けっきょく育休の取り方は「家庭それぞれ」です。
あれやこれと色々と自身の体験からオススメを書きましたが、一つの答えに過ぎません。
ただ、夫婦で話し合っていただき・・・
今の自分たちにとって最適な育休の取り方はどれなのか?
本記事が考えるキッカケになれば幸いです。