妻から、子供が産まれたら育休を取ってほしいって言われたけど・・・
実際はハードル高いよなぁ・・・
そんな風に考えている男性も多いのではないでしょうか?
男性の【育休を取らない理由】を調べたところ以下のような回答が多いようです。
この理由に共通していることは・・・!?
そう、全て仕事に関わる理由なんです。
もちろん、「お金の心配」だったり「他に頼れる人がいる」とか別の理由もあるのですが、
今回はこの「仕事を理由に育休を取れない人」にフォーカスしてお話しします!
今回の記事を読むことで育休取得で悩む旦那さんの考えていることを少しでも理解し、
その上で夫婦で解決できる手助けになったら幸いです!
・旦那さんが育休取得に難色を示していて困っている奥さん
・奥さんから育休を取れないかと相談を受けていて困っている旦那さん
僕自身、長期間育休を取得しましたが、あくまで僕個人の考え方です。
全ての人に参考になるとは思ってませんが少しでも参考になれば!
なぜ育休が取れないのか
まずは悩んでいる人の意見を聞いてみましょうか。
育休を取ると言い出しにくい職場
上司が仕事人間で、とても言い出せる感じじゃない・・・
キャリアに傷が付くとか、ウチの会社にはそんな制度ないとか
奥さんの実家が近いんだったら子どもができても安心だね。とか
とにかく、男性の育休に理解のない職場だから育休取るなんて言い出せない!
法改正もあり、少しずつ男性の育休の認知度が増えてきたとはいえ、
理解のない人はまだまだ多いですよね・・・
会社に迷惑を掛けてしまう
育休取ったら誰かが代りに自分の仕事をやってもらう必要があるよね。
今の業務、自分にしか分らないことが多いからなぁ・・
自身も今の業務で手が一杯だし、引き継ぎする時間なんて・・
自分のせいで人員を補填する手間も増やしてしまうし・・
「会社」というよりは
「代りに仕事をしてもらう誰か」への罪悪感がありますよね。
どうすべきか
上記のような気持ちはよくわかりますが、解決策はあります!
それは・・・
迷惑を掛けない(最小限にする)ための準備をすればOKです!
育休を取るためにすべきこと
人事総務に相談する
まずは人事総務の人に相談してみましょう。
まず、直属の上司とか同僚に言うべきじゃないの!?
ここで間違えていけないのは最初に相談する相手です。
最初に相談した相手から嫌な顔されたら育休取りにくいですよね。笑
悲しい話、社会人の全員が育休に理解がある世の中ではありません。
嫌がらせをしたり、嫌味を言ってくる人もいます。(これ、パタハラって言います)
人事総務の人は当然理解しているのでそういったことは避けられ、前向きな話をしてくれるはずです。
最初に相談した相手から背中を押してもらえたら育休取得も前向きになりますよね!
もし、人事総務からも嫌な顔されたら・・・?
それこそ、そんな会社辞めちゃいましょう。笑
自身がそんな目に遭ったら転職活動やスキルを身に着けて別の道を歩みます。笑
さすがに組織としてどうかと思います・・・
最初に社長に言うのはダメなのかな?
一番権限あるし、社長がYESといえば問題ないよね?
個人的にはこれもオススメしません。
社長だからといって法律に詳しいとは限りませんからね。
(NOと言われたら本当に育休取りにくいですよ・・・)
職場の中で一番理解力があって権威のある人に相談がベスト。
なので一般的には人事総務の人というのが答えになります。
もちろん、信頼関係が良好で育休に理解があるのであれば、最初に直属の上司へ相談するのも全然ありですよ!
【対策①】育休を取ると言いにくい場合
人事総務に相談して理解を得られたとしても、
育休に理解のない上司たちへの対策はどうしたら・・
会社としては快く承諾もらっても、一緒に働く人たちには言い出しにくい気持ちってよくわかります。
その辺の気持ちも、人事総務にぶつけてみましょう!
例えば以下のような対策を提案してはいかがでしょう?
なるほど・・・
自身から「育休取りたい!」って言ったというのではなく、
「人事総務から背中を押された」という流れにしてもらった方が角が立たないという策だね?
状況によっては、こういった「根回し」も大切かと思います。
【対策②】育休を取ると言いにくい場合
もっと手軽な他の対策はないかしら?
上司へ育休取得の報告が気まずいというのなら、人事総務の人から伝えてもらうのもアリかと思います。
自身と上司の立場上、言いにくいのであれば一つの選択肢として有効です。
育休取得に詳しい担当者から言われたら上司もNOとは言えないでしょう。
人事総務の人が上司に伝えたあとに自身の口から上司に報告しましょう。
いつまでに相談すべき?
最初に人事総務に相談すべきなのはわかったけど、
どのくらい前に相談するべきなんだろう?
ルールとして、1歳までの育休に関しては「一ヶ月前」までに書面で申し出が必要。
ですが、会社の立場からするとちょっとギリギリな感じがしますよね。
なので、まずは自身が「育休取る必要があるな」と確信した段階で相談してよいかと思います。
早めに相談して育休開始日を伝えれば
「会社に迷惑がかかってしまう」という懸念点は解消されます。
人員を補填しなきゃいけない可能性もあるけど、
引き継ぎする余裕が生まれれば迷惑をかけるのは最小限に抑えられそうだね!
また、早めに相談とは言いましたが・・・
採用活動 → 採用 → 入社 → 引き継ぎ → 育休開始
上記を考えると、遅くとも育休開始の3ヶ月前までには相談した方が良さそうな気がします!
ちなみに自身は育休開始日の半年くらい前に相談しました。
妻が安定期に入ったかどうかくらいで会社(人事総務)に伝えましたね。
以下を伝えてスムーズに取得できました!
・出産予定日
・育休開始予定日
・育休取得予定期間(1年間の育休を予定している旨をこの段階で伝えました)
引き継ぎの準備を整えておく
無事会社には育休の意思を伝えたところで
次はどんな準備が必要かな?
自身の持っている仕事の引き継ぎ準備をしましょう!
え!?
もう誰かに引き継ぎをしちゃうの?
抽象的な表現になりましたが、ここで言う引き継ぎの準備というのは
自分が居なくなっても困らない仕組み作りの準備 という意味です。
実際に誰かに引き継ぎをするのではなく、
例えば自身の業務を洗い出し、マニュアル化するとかが一般的でしょうか。
もちろん、業界や業種によっては引き継ぎの方法は異なるでしょう。
(仕事によっては引き継ぎしなくても良い場合があるかも知れませんね。)
マニュアル作成か・・・
必要なのは分かるけど、手順を文章化したり、画像を使ってわかりやすくしたり、ちょっと面倒だなぁ。
そうですね・・・
普段の業務もあるのでそこまで時間掛けられない人もいるかと。
自身も育休を取得すると決めた際は、早めに引き継ぎについて考えておりました。
以下の2パターンを想定しており、もしかしたら参考になるかも知れません。
(ちなみに自身はデスクワークです)
①早めに人員が補填できた場合
→その人に直接業務内容を伝える
できるならこれが一番ベスト!
・引き継ぎの業務負担が少ない。
・実際の業務をしながら教えられて聞く側も理解しやすい。
・不明点があればその場で解決できる。
②人員確保が遅れていて直接引き継ぐ時間がない場合
→業務内容を動画化
実際に自身が実行した引き継ぎ方法です。笑
パソコン画面と音声を動画化しました。
・引き継ぎ資料を作るよりも遥かに時間短縮可能。
・文書マニュアルよりも理解しやすい(はず)
・マニュアルと同様、好きなタイミングで見返せる。
企業側にもメリットがあることを伝える
最小限に迷惑を掛けない方法というのは理解できたよ。
でも、なんだかんだ言っても会社への罪悪感が抜けきらない・・・
そんな場合は、会社側にもメリットがあることを人事総務に伝えていいかも知れませんね。
ふむふむ・・・
どんなメリットがあるの?
簡単に言うと・・・
「男性社員の育休取得に協力した中小企業には助成金を出すよ!」
といった内容です。
本件は厚生労働省が発表している「両立支援等助成金」です。
詳しくは以下を参照ください。
育休取得者にメリットがある内容ではありませんが、
担当部署に伝えておけば感謝されること間違いなしです!
(もしかしたら知っている内容かもしれませんが)
仕事を復帰した時の不安
仮に育休を取得したとして、復帰したときが不安だなぁ・・・
恐らく以下の内容のような不安がある人が多いのではないでしょうか。
そうそう・・・
育休前に考える内容ではないと思うけど色々想像しちゃうよね・・・
僕自身、まだ育休中で職場復帰しておりません。
そんな立場の自分ですが、この悩みに対して思うことは・・・
復帰したときに考えればいいんじゃない?
この一言に尽きますね。笑
僕自身は復帰前に考えても仕方ないことだって割り切ってます。
そもそも、会社側が考える内容ですので・・・
育休取得者は職場の最新状況も把握できていないし、全く悩む必要のないことだって思ってます。
復帰したときに、どんな風にかわっているんだろう!
そう楽しみにするくらいで丁度いいです。
目の前の育児に集中しましょう!笑
別の視点での解決策
色々な悩みについての対策を聞いたけど・・・
やっぱり今の職場で育休を取るなんて難しいよ!
上記の解決策を聞いてもそう思う人もいるかも知れません。
そんな人に対して全く別の方法で育休を取得する手段があります。
それは・・・
派遣社員として転職することです!
そんなバカな・・・!?
真面目に良い選択肢だと思ってます。
なぜそう思っているか、以下にまとめました!
【転職】派遣社員をおすすめする理由
信じがたい発想だけど、詳細を聞かせてもらうかしら。
まず大前提として・・・
「育休を取りたいけど、今の会社では難しい」
と、考えている人に向けて話しております。
派遣社員の一番のメリットは育休取得の気軽さですね。
派遣社員というのは派遣会社を介して派遣先の企業へ就労します。
派遣先の企業も「派遣社員は定期的に人が入れ替わる」という認識は当然持っております。
派遣会社としても「育休を取るのなら別の派遣社員を派遣するだけ」という程度の温度感です。
つまり、派遣会社・派遣先にとっても大きな痛手ではないということか。
育児休業給付金も派遣会社(雇用主)が支払うわけではないですからね。
勤務先に迷惑がかかることを懸念している人にとっては、決して悪くない選択肢です。
簡単にいうと「雇用期間が短いと明記されている場合」は給付金がもらえないという感じです。(すごくザックリですが)
【疑問】派遣社員ではなく、正社員として転職するのではダメ?
派遣社員ではなく、正社員として転職する選択肢はダメなの?
もちろんダメというわけではないのですが・・・
以下の理由で私自身はおすすめしていません。
なるほど・・・
育休を取得するというのを第一に考えると一番気楽な選択肢かも知れないね。
転職の難易度、気軽さからも派遣社員は良い選択肢と考えております。
ただし、今の職場に不満があって育休取得も数年先。
そんな状況であれば正社員としての転職も選択肢としてアリですね!
【悩み】派遣会社に転職したらもらえる給付金が減ってしまう?
育児休業給付金って収入によって金額が異なるよね?
派遣社員になったら給付金も少なくなるんじゃない?
一概にそうは言えないです!
ポイントになるのは賞与(ボーナス)です。
例えば以下の2パターンを想定したとします。
育児休業給付金の支給額を決める際、賞与は計算に含みません。
なので上記の場合、派遣社員の方が支給額は多くなります。
残業代は給付金支給額の計算に含むから
単純に月収ベースで収入が多い方が支給額は多くなるんだね!
そのとおり!なので・・・
残業なし正社員で月収30万円と
残業の多い派遣社員で月収40万円なら後者の方が支給額が多くなります。
残業の多い仕事なんて続けられないと思っても育休に入るまでの我慢!
と考えれば選択肢としてありかも・・・?笑
なので収入の安定性やら将来性は置いておいて・・・
とりあえず育児休業給付金の支給額については、
派遣社員だからといって必ずしも少なくなるとは限らないです!
【悩み】派遣社員の将来性
派遣社員でも収入によっては給付金に大きな支障が出ないのはわかったよ。
でも育休が終わって、仕事復帰したあとの収入の伸びは不安だよね。
当然の悩みかと思います。
復帰後の収入が減って「転職するんじゃなかった!」と思っても遅いですよね。
なので僕は、育休中に手に職をつけるのを強くおすすめします!
もちろん育休中なので大前提、育児はきちんとこなしつつです。笑
資格取得の勉強だったり、副業にチャレンジするのが良いですね。
(育休中に副業で稼ぎ過ぎると給付金が減ってしまうので注意)
育休中に何かしら自身の価値を高められれば条件の良い転職や、フリーランスなんていう道も開ける可能性があります。
派遣社員に対して不安がある人は、育休中に自分磨きをすることで少しは不安が解消できるのではないでしょうか。
また、派遣社員としての転職については別記事で詳しく書きます!
まとめ
以上、いろいろな視点から男性の育休所得についてお話ししました。
自身が考えうる育休取得で悩んでいるサラリーマンに向けて一通り書かせていただきました。
きっと今回の記事で書かれていない悩みを抱えている人もいらっしゃるかも知れません。
それでも少しでも多くの人の参考になったと思えるような内容だったら嬉しいです。
(今後も更新していく予定です)
育休取得で悩んでいる夫婦が少しでも減ったら幸いです!
・育休を取ると言い出しにくい職場
・前例がない
・長期で休んだら同僚や上司に迷惑をかけてしまう
・今は繁忙期で忙しい